NRQ / こもん [CD/New]
’22. 「根なし草のルーツ・ミュージック・バンド」ってもの凄く的を得てるなぁと感心した東京のカルテット. 折衷に心血注いだ制作側に柔軟に応える山本邦山先輩や村岡健先輩のスピリッツと突然飛び出すTrans Am〜Fucking Champs的Crossoverも趣、プログレッシヴもジプシーブラッドも内包する弥次喜多道中、5th. 例えばアメリカなら60年代サイケデリアがオリエンタリズムを取り込むことに懸命になり欧米の最前線に躍り出て、それを受け各国で風土の風味がアンプリファイドされまた還元される循環、永久機関. それぞれの国にそれぞれの循環があり、そこでまたこぼれ落ちる「!」それが新作落語ならぬ新作音楽だと思ってるんですが、古典の大師匠も新作の先鋭も唸らせることが出来る立ち位置で厳かに鳴らされる室内楽、たまに師匠に怒られるためだけに外す羽目. 初夏の新緑と風の匂いを感じながら日曜の午後にテラスで頂くロイヤルミルクティーを突然吹き出したい. 根がないのにルーツとはこれ如何に. 10Tracks.CD
以下、Sweet Dreams Pressのサイトからのリッピング
「根なし草のルーツ・ミュージック・バンド、NRQの通算5枚目となるニュー・アルバム。
ヘヴィ・ロックからアコースティックな室内楽まで、4人が行き着いた共有知の音楽。
ワン・ツー・スリー、ツー・ツー・スリー……、遠くから聞こえるかけ声。読み聞かせるように弓弾かれるおごそかなコントラバスの独奏でスタートするNRQ、4年ぶりのニュー・アルバム(通算5作目)は、そのタイトルからも伝わるように、これまで以上に聴く者の足元へとつながり、広がりを持つ作品として完成した。
吉田悠樹のソロ・アルバム『ROAM』に収録されていたヘヴィ・ロック「SEIBU TRAIN」に、杉山明弘(DOIMOI)の天翔けるギター・ソロを加えながら、また他方では、故・鈴木常吉の作品としてすでに発表されていた牧野琢磨作曲の「雨」が、ここでは夢のようなアレンジを施したインスト曲「雨 Rain」として再演される。その両者をつなぐように、パワー・コードや身振りの大きなストロークでロック的なダイナミズムを随所にはらませつつ、しかし、その向こう側にはアコースティック・ギターの訥々としたつま弾きから、曲に応じてゲストを迎えたアンサンブルを一斉に芽吹かせる。「コントラスト」よりも「グラデーション」という言葉が似つかわしい色合いや季節の移ろい。そこには、静と動、聖と俗、隔離と自由、さらに、オンライン/オフラインを掛け合わせほぼ2年に渡った制作過程も横たわっているに違いない。「5枚目のアルバムはそのままコロナ禍の記録」とメンバーの牧野は言う。
「コロナ禍においてリアリティのある制作方法をとりたかった」(牧野)と語る通り、本作は、10曲中5曲はオンラインでのデータのやりとりによるリモート録音、もう5曲は1日だけレコーディング・スタジオを借りてベーシックが録音された。加えて、10曲中7曲はメンバー自身がミックスを担当。結成15周年を迎えるなか、過去のどのアルバムとも異なる手触りをもち、今もなお新鮮な興奮とときめき、そしてスリルを感じさせる作品となっている。
また、山口こすもの写真を収録した加瀬透デザインによる24ページのフルカラー・ブックレットが付属する。」- JPN: SWEET DREAM PRESS (new) SDCD-054[06/21/2022-25][日本のポップス/日本のロック/CHAMBER POP]