AZUMI / Basement Tapes [LP/New] (ENBAN/2021)
’21. 陸揚げしておいてなんなんですが、ここ最近ずっと、泣いてしまうのがどうしても嫌で. 一ヶ月ほど放置してて親方の3回忌も終わったので「もう、泣いてもいいか」と思いコメントを書いてみようとしたんですが、コレAZUMIさんが横とか目の前に居るからもうたまったもんじゃない. 色んなベースメントに足を踏み入れましたが、これ録音した伊那黒猫の地下が一番ハードルが高いのでは?さらに真冬でしょ. そんな中での録音、旅の音であり、生活の歌、人生. ああもうだめだ. これはもうだめだ. なんか孤独なんだけど孤独じゃない.「あんまりシリアスになり過ぎとんな」ってほんのり戻す感じもあり、本来あんまり良くない意味なんだろうけど、全員腐れ縁感ある. 録音・選曲・マスタリング・ジャケット・レーベル・レイアウト・監修、それぞれの人生が滲んでいるように思えて、吐き気さえもよおしてきた. この作品はジャケがボロボロになって盤がキズだらけになって針跳びしたり、スクラッチノイズが入ってからがやっと作品として成り立つような気がするんです. ユナイト大っ嫌いなひと、ひと好きのひと嫌いなひとに. 常にたゆたう情況、吉とす. 10Tracks.LP
↓以下、レーベルインフォです。
「12"アナログLP
sideA
1 お茶碗(詞.鈴木常吉.曲.アイルランド民謡)
2 ヨシロー(詞.アベノボル.AZUMI.曲.AZUMI)
3 石(詞.曲.鈴木常吉)
4 ながれびと(詞.曲.たかち.AZUMI)
5 ぼくは帰ろう(.詞.曲.松村正秀)
sideB
6 スピークユアマインド(訳詞.AZUMI.曲.マークベノ)
7 水の汽車.風のバス(詞.AZUMI.曲.マイケル.ハーレイ)
8 インディアンラブコール(訳詞.AZUMI.曲.ルドルフ.フリムル)
9 トリちゃんの夢(詞.石毛拓郎.曲.鈴木常吉)
10 裏の神社(詞.燕淑子.曲.AZUMI)
総合監修 田口史人
編集、選曲 犬風
録音 田口史人
録音日 2020年12月15日 伊那市黒猫通り町ゴフク店地下室にて
マスタリング 宇波拓
ジャケット画 小林広希(RAIN COAT)
レーベル画 寺田大海(拾得)
レイアウト 村岡充
伊那市駅前商店街にある黒猫通り町ゴフク店には、食糧の貯蔵庫や防空壕がある地下室があり、そこに大阪のシンガー、AZUMIさんを招き、地下録音を敢行しました。地下壕の響きをマイク一本→DATテープに一発録音し、宇波拓がマスタリング→カッティングしたアナログ・オンリーの新作です。
このアルバムにはAZUMIの盟友であった鈴木常吉さんの曲がたくさん入っています。鈴木常吉さんは、テレビ「深夜食堂」の劇中でかかる印象的な歌で知られるシンガーで、晩年はアジア全域で人気が爆発し、海外公演が多くなっていたのですが、昨年癌により他界してしまいました。生前は円盤でもレギュラーで歌っていたので縁深く、また常吉さんはプロデューサーとしてAZUMIのアルバムを作っており、そのライナーは円盤の店主が書いていました。そんな縁もあり、このアルバムには常吉さんへの追悼の意味合いもあります。また、春一番コンサートを福岡風太氏と主催していた故人・アベノボル氏の曲などもあり、「去りゆく人々」へのレクイエムのような作品になっています。」- JPN: 円盤 (new) 12EB-118[11/28/2021-47][日本のSSW]