Aki Tsuyuko / LEO [LP/New] (ENBAN/2022)

’22. 90年代から00年代にかけて日本における音の抽象画を採集してたギャラリーとも言えるChildiscから米国のPost Rock/Post Modernsな音響一派を巻き込んでしまったAki Tsuyuko女史の2022年における画風. 牧歌と環境ノイズの狭間から次々と伸びるいくつもの物語が美しい海底からいくつも顔を覗かせるチンアナゴに似た状況. サウンドトラック的「状況」の補完の役目は無く独立して立つ「様」の生々しさと力強さ. これ裏返すことによって延々と物語が連続する構造になってるようにも聞こえる、海岸から海底まで. 2Tracks.LP

以下、円盤のサイトからのリッピング

sideA
Mirror
sideB
Village
 
All songs written, played & recorded by AKI TSUYUKO
録音 1991-2020年
マスタリング 大城真
デザイン 松井一平
監修 円盤
 
孤高の鍵盤奏者、アキツユコの新作。円盤からは「EMPTY TALK」に続くアナログ作品ですが、今回の作品は彼女にとっても異色の、そして、新たな一歩を感じさせる一枚になっています。
片面1曲のロング・トラックで、実際にはB面の演奏も連続性があり、これまでの彼女の静謐な作品群を思えば、ノイジーな側面も表出し、振幅の大きいドラマティックな時間が体験できるものになっています。
さらに、驚きは初めて作品に本人のヴィジュアルがメインで登場したことでしょう。あまりに人前に出ず、かつてはライヴすらほぼ皆無に等しかったため、childiscの竹村延和が創造した架空のキャラクターで、実在すら疑っている人までいたほどですが(’10年代以降は頻繁にライヴをやるようになっていました)、本作ではついにジャケット顔出し、ただし、ご覧の通り、日舞の発表の時に撮った写真とのことで、バッチリ和メイクが施されております。

また本作品の製作過程がまた特別です。
Drag City/MOIKAIでの「音楽室」、Thrill Jockyからの「Hokane」(国内では共にchildiscから)と、海外からの注目も高い彼女ですが、本作のきっかけになったA面は、アメリカ、オレゴン州ポートランドにあるギャラリー・ヴァリフォームからの委嘱で製作されたものでした。このギャラリーは「音を展示する」という異色のコンセプトで運営されていますが、そこに「展示」するために様々な音源を折り重ねて作られた作品でした。
作品は展示のために作られたものの、その後の扱いは考えておらず、せっかく作ったものなので、ちょっと聞いてもらいたい、と、高円寺円盤で行われていた彼女の演奏会「アキツユコの部屋」で、会場を真っ暗にして同作品を再生、そして、音源のエンディングにかぶせるように即興的に演奏を引き継ぎ、合計約1時間の組曲として演奏されました。
「アキツユコの部屋」は、それまで録音によるアウトプットしかしてこなかった彼女が、ライヴでの音楽表現を模索するために高円寺円盤で2016年から2020年にかけて不定期に行っていたシリーズ・ライヴで、その手法を探りながら様々な形で演奏が行われてきましたが、この日のライヴはその白眉というもので、その演奏を元にB面の「Village」を新たに録音し、作品化したものです。
日米のリアルのスポットという現場があってこそ生まれた作品で、創作の過程と場所が生んだ表現の在り方としてもユニークな形を提示できたと思っています。発表は、その両スポットがデジタルから距離を置くことをテーマにしているためアナログのみでの発売となっています。」

- JPN: 円盤 (new) 12EB-116
[07/10/2022-28]

[EXPERIMENTAL/ABSTRACT]
型番 ER00147
販売価格 >> SOLD OUT

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